この総合演習では、4級相当の品質管理の言葉から、3級の基本手法、2級の統計・品質保証、1級の高度手法・組織運用までを一続きで確認します。
以下はJSAの公式問題の転載ではなく、QC検定レベル表を参考にUG BASEが作成した独自演習です。
1. 4級相当|品質管理の基本
問題:「検査で品質を作り込む」考え方が不十分な理由を説明してください。
解説:検査は不適合の検出には使えますが、不良の発生原因そのものを除去しません。品質は設計・工程条件・標準作業などプロセスで作り込みます。
2. 3級相当|QC七つ道具
問題:不良項目が20種類あり、改善対象を絞りたい。最初に使いやすいQC手法は何ですか。
解説:パレート図です。件数・損失などで大きい項目から優先順位を見ます。ただし重大安全不良は件数が少なくても優先する場合があります。
3. 3級〜2級相当|管理図
問題:測定値がすべて規格内なら、工程は統計的管理状態と言えますか。
解説:言えません。規格は製品要求、管理限界は工程の統計的安定性を見る基準です。規格内でも特殊原因によるパターンが出ている場合があります。
4. 2級相当|工程能力
問題:Cpが高いのにCpkが低い工程では何を疑いますか。
解説:工程平均の中心ずれを疑います。Cpは規格幅とばらつきの余裕、Cpkは中心ずれまで含めて近い側の規格限界との余裕を評価します。
5. 2級相当|仮説検定
問題:p値が0.03、有意水準5%なら「帰無仮説が3%の確率で正しい」という意味ですか。
解説:違います。p値は、帰無仮説のもとで観測結果以上に極端なデータが得られる確率です。
6. 2級〜1級相当|実験計画法
問題:炉温は変更に2時間かかるが、処理時間は試料ごとに変更できる。この実験に適した設計候補は何ですか。
解説:分割法(split-plot)が候補です。変えにくい炉温を全区因子、変えやすい処理時間を副区因子として、複数の誤差構造を考慮します。
7. 1級相当|多変量解析
問題:20個の相関した測定特性を少数の総合指標へ圧縮したい。何を使いますか。
解説:主成分分析(PCA)が候補です。固有値・固有ベクトルを使い、元データの変動をなるべく保持する直交主成分へ変換します。
8. 1級実践|品質経営・論述
問題:部門横断で再発する市場不具合を改善した経験を論述するとします。最低限どんな流れで書きますか。
解説:背景・役割→問題定義とデータ→原因解析→方策→実施上の工夫→効果→問題点・考察→標準化・水平展開の順が基本です。自分の判断と経験が伝わる具体性を入れます。
9. 自己採点とよくある質問(FAQ)
正解を暗記するだけでなく、各問題で「なぜ他の方法ではないか」を説明できるか確認します。1級へ近づくほど、手法選択の前提と適用限界が重要です。
総合演習は何点取れれば合格圏ですか?
この演習は理解確認用で、公式試験の合格判定用ではありません。正答数だけでなく、各設問で「なぜその手法を選ぶのか」「前提は何か」まで説明できるかを基準にしてください。
1級対策ではどの問題から復習すればよいですか?
まず2級相当の統計・管理図・工程能力・実験計画法を安定させ、その上で1級の多変量解析・品質工学・品質経営・論述へ進むと効率的です。誤答した分野は対応する章へ戻って復習してください。
10. 一次情報・学習範囲
最終確認:2026年10月1日。演習問題はUG BASE独自作成であり、JSA公式問題ではありません。
11. まとめ
4級の用語理解から1級の手法選択・品質経営・論述まで、知識は一続きです。 答えだけでなく「目的・前提・使い分け」を説明できれば、実務で使える品質管理へ近づきます。
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問題作成・解説:UG BASE。JSA公開レベル表に基づく独自演習です。
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