第5章|5-14 QC七つ道具をどう使い分ける?|問題解決の目的から選ぶ

QC七つ道具は、全部使うことが目的ではありません。「今何を知りたいか」に合わせて選ぶ道具箱です。

データ収集→重点化→分布把握→関係確認→工程監視→原因整理という問題解決の流れで考えると使い分けやすくなります。

1. まずデータを取りたい|チェックシート

現場で発生数・場所・時間などを同じルールで集めたいならチェックシートです。後の分析を考えて層別項目も入れます。

2. 何を優先するか決めたい|パレート図

不良種類や損失の大きい順に並べ、重点テーマを決めるならパレート図です。

3. 原因候補を広げたい|特性要因図

要因を4M/5Mなどで整理するなら特性要因図です。図に書いた要因は真因ではなく仮説です。

4. 分布の形を見たい|ヒストグラム

計量値の中心・広がり・二山・片寄りを見るならヒストグラムです。

5. 2変数の関係を見たい|散布図

工具使用数と寸法、温度と不良率など、2つの数値の関係を見るなら散布図です。相関を因果と断定しません。

6. 時間変化・安定性を見たい|管理図・グラフ

日々の推移なら折れ線グラフ、工程が統計的に安定しているかを見るなら管理図を使います。管理図は第6章で詳しく扱います。

7. 混ざった差を見たい|層別

設備、時間、材料などで分けて比較します。層別は単独よりパレート図・ヒストグラム・散布図と組み合わせると強力です。

8. 道具を選ぶ判断フロー

  • データがない→チェックシート
  • 重点が分からない→パレート図
  • 原因候補を整理→特性要因図
  • 分布を見る→ヒストグラム
  • 関係を見る→散布図
  • 時間・安定性を見る→グラフ/管理図
  • 条件差を疑う→層別

QC七つ道具は『使った数』ではなく『問題解決が進んだか』で評価する。

9. よくある質問(FAQ)

QC七つ道具は必ず7つ固定ですか?

教材や整理法により、グラフ・管理図・層別の数え方に違いがあります。QC検定では使用する教材・公式範囲に従ってください。

一つの問題で複数使ってよいですか?

むしろ組み合わせることが多いです。チェックシート→パレート図→層別→特性要因図→散布図など、問題解決の段階で使い分けます。

10. 一次情報・参考資料

最終確認:2026年10月1日。試験範囲・規格・社内基準は最新版を確認してください。

11. まとめ

QC七つ道具は、問題解決の目的に合わせて選びます。 手法を使うこと自体を目的にせず、データ収集・重点化・分布・関係・安定性・原因整理へ適切に配置します。

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執筆・最終確認:UG。公開情報と一般化した製造現場の考え方をもとに解説しています。

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