特性は観察・評価したい結果側の項目、要因はその結果へ影響すると考えられる原因側の項目です。 品質問題では、この2つを混同しないことが原因解析の出発点です。
1. 特性とは何か
寸法、強度、不良率、作業時間、顧客満足度など、評価したい結果が特性です。問題解決では『何が悪いのか』を測定可能な特性へ具体化します。
2. 要因とは何か
特性へ影響する可能性がある人、設備、材料、方法、測定、環境などが要因です。要因は原因候補であり、列挙した時点で真因とは限りません。
3. 因果関係は「要因→特性」
ある要因を変えたときに特性が再現性をもって変化するなら、因果関係が疑われます。時間順、現物、実験、層別などで確認します。
4. 相関と因果を混同しない
2つの値が同時に動いても、第三の要因が両方へ影響している可能性があります。散布図で相関が見えても、それだけで原因確定にはなりません。
5. 特性要因図は原因証明ではない
特性要因図は要因を漏れなく整理する道具です。図に書いた項目は仮説であり、データ・実験・現物確認で絞り込みます。
6. 原因を具体化する
『人が原因』『設備が原因』では広すぎます。どの作業、どの設定、どの部品摩耗、どの材料条件が、どの特性へどう作用するかまで具体化します。
7. 対策は真因へ打つ
原因が工具摩耗なのに教育だけを行っても再発します。原因と対策の対応関係を確認し、発生原因・流出原因を分けると再発防止が強くなります。
8. 現場ミニケース
穴径が大きくなった場合、『作業者の測定ミス』と決めつけず、工具摩耗、温度、補正、材料、測定器、クランプなどを要因候補として整理します。時間順の測定値と工具使用数を重ねれば、摩耗との関係が見えるかもしれません。
9. よくある質問(FAQ)
特性要因図を書けば原因が分かりますか?
原因候補を整理できますが、真因の証明にはなりません。候補を事実で検証する工程が必要です。
原因は一つですか?
複数要因の組み合わせで発生する問題も多くあります。単一原因を前提にせず、条件の組み合わせを確認します。
10. 一次情報・参考資料
最終確認:2026年10月1日。試験範囲・規格・社内基準は最新版を確認してください。
11. まとめ
特性と要因を分け、因果関係を事実で確認することが原因解析の基本です。 図や相関だけで原因を決めず、再現性のある説明へ落とし込みます。
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