カメラの教科書|第17章-3
撮影設定は固定値を暗記するより、『何を優先するか』でテンプレート化すると応用できます。人物は目と表情、風景は被写界深度、動体はシャッタースピード、夜景はブレとハイライトを優先します。
以下は開始点であり正解値ではありません。被写体の速度・焦点距離・光量・必要なボケ量に合わせて変更します。
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1. まず結論|優先順位で設定を組む
| 撮影 | 最優先 | 次に見る |
|---|---|---|
| 人物 | 瞳・ピント | ボケ・シャッター |
| 家族・子ども | 被写体ブレ防止 | AF追従 |
| 風景 | 被写界深度・階調 | 三脚・ISO |
| 動体 | シャッター速度 | AF-C・連写 |
| 夜景 | 手ブレ・白飛び | ISO・三脚 |
撮影スタイル別テンプレートは、特定の数値を固定するものではなく、何を最優先にして設定を決めるかを早く思い出すための型です。光量・焦点距離・被写体速度が変われば最適値も変わるため、テンプレートを出発点として現場で調整します。
2. 人物・ポートレート
絞り優先またはM+Auto ISOから始め、必要なボケ量を決めます。瞳検出が使える場合は活用し、被写体が少し動くことを考えて十分なシャッター速度を確保します。
人物なら目へのピントと被写体ブレ、風景なら必要な被写界深度とハイライト、スポーツならシャッタースピードとAF追従、夜景なら手持ちか三脚かを先に決めます。設定の数字ではなく判断順を覚えると機種が変わっても応用できます。
3. 家族・子ども
表情の瞬間を逃さないことを優先し、コンティニュアスAF・被写体検出・低〜中速連写が使いやすい組み合わせです。ISOを抑えるより被写体ブレ防止を優先します。
4. 風景
必要な被写界深度からF値を決め、三脚が使えるなら低ISOと低速シャッターを選べます。白飛びを避けるためヒストグラムも確認します。
5. スポーツ・乗り物・ペット
先に必要なシャッタースピードを決め、AF-C系と適切なAFエリアを組み合わせます。露出が足りなければISOを上げ、連写は必要な瞬間だけ使います。
6. 夕景・夜景
手持ちなら手ブレ限界より速いシャッターとAuto ISO、三脚なら低ISO+長秒露光が基本です。街灯や看板のハイライトを守るため露出を少し抑える場合があります。
7. 旅行・スナップ
設定変更に時間を使わないことが重要です。絞り優先+Auto ISO+汎用AFを基準にし、動体が来たときだけAF-Cや連写へ切り替える運用が効率的です。
8. テンプレートを自分用に更新する
- 失敗写真を原因別に分ける
- ブレならシャッターを上げる
- ピントならAF設定を見直す
- ノイズなら許容ISOを再設定
- 成功率が上がった値を自分の基準にする
9. 固定値を丸暗記しない
同じ『人物』でも歩く人と止まる人、35mmと200mm、晴天と室内では必要設定が違います。数値は開始点として使い、撮影結果を見て調整します。
- 人物→AF/瞳→必要なF値→被写体ブレしない速度→ISO
- 風景→構図→被写界深度→ハイライト→三脚の要否
- 動体→速度→AF-C系→AFエリア→ISO
- 夜景→手持ち/三脚→速度→ISO→白飛び確認
- 動画→fps→シャッター→F値→ISO→AF・音声
10. FAQ
おすすめ設定を1つ保存して全部撮れますか?
難しいです。少なくとも静止物・人物・動体の3パターン程度に分け、撮影目的に応じて呼び出す方が失敗を減らせます。
参考情報: ニコン|ダウンロードセンター / キヤノン|マニュアルダウンロード
最終確認:2026年10月3日|設定名称・変更できる範囲はメーカーや機種で異なります。ここでは特定機種ではなく、設定を考える共通原則を解説します。

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