カメラの教科書|第13章-1
写真は1枚の瞬間を完成させる撮影、動画は時間の流れ・動き・音を連続して記録する撮影です。同じカメラ設定でも、動画ではフレームレートや自然なモーションブラー、音声、連続撮影時間まで考える必要があります。
写真の知識は動画でも役立ちますが、シャッタースピードを速くすればよいとは限らない点が大きな違いです。
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1. まず結論|動画は時間軸が増える
| 項目 | 写真 | 動画 |
|---|---|---|
| 記録 | 1枚 | 連続フレーム |
| シャッター | 動きを止める自由度が高い | フレームレートとの関係が重要 |
| ピント | 撮影瞬間に合えばよい | 撮影中の移動が見える |
| 音声 | 不要 | 重要 |
| 手ブレ | 1枚単位 | 連続して見えるため目立つ |
| 編集 | 1枚の現像 | カット・音・色・時間 |
写真は1つの瞬間を切り取りますが、動画は時間の流れを記録します。そのため動画では露出やピントだけでなく、被写体がどう動き、カメラがどう動き、音がどう続くかまで考える必要があります。
2. フレームレートを決める
動画は1秒間に複数の静止画を連続記録します。24p、30p、60pなどのフレームレートを選び、最終再生の雰囲気やスローモーション用途を決めます。
写真なら1枚ごとに設定を変えられますが、動画では撮影中の急な露出変化やAFの行き来がそのまま記録されます。容量・発熱・バッテリー・音声も連続して管理するため、撮影前の準備項目が増えます。
3. シャッタースピードは自然な動きを意識
動画では速すぎるシャッターにすると各フレームが止まりすぎ、動きがカクカク見える場合があります。一般にフレームレートの約2倍を分母にした速度が自然なモーションブラーの基準として使われます。
4. AFは撮影中の動きまで見られる
動画ではAFが急に前後するとその動きも記録されます。追従速度や被写体検出、AF-F/AF-Cなどを被写体と演出に合わせます。
5. 音声も画質と同じくらい重要
会話や環境音を含む動画では、映像がきれいでも風切り音・クリップ・ノイズが大きいと品質が下がります。マイク位置・入力レベル・風防を確認します。
6. 手ブレ補正の見え方が違う
写真では1枚が少し傾くだけでも、動画では細かな揺れが連続して見えます。IBIS・レンズVR・電子手ブレ補正・ジンバル・三脚を用途で使い分けます。
7. 動画は容量・発熱・電池も管理する
- 高解像度・高fpsほど容量増加
- 高ビットレートほどカード速度が必要
- 長時間撮影では発熱制限
- EVF/モニター・AF・録音で電池消費
- 予備カード・予備電池が重要
- 写真→最高の瞬間と静止画画質を優先
- 動画→動きの連続性と音声も優先
- 長回し→記録時間・発熱・カード容量を確認
- 両方撮る→静止画と動画で最適設定が違うことを前提にする
8. FAQ
写真が撮れれば動画も同じ設定で撮れますか?
基礎露出は共通ですが、動画はフレームレート、シャッター速度、音声、AF移動、連続時間を追加で考える必要があります。
9. 参考情報
最終確認:2026年10月3日|動画機能・記録時間・対応解像度は機種・設定・温度・カード性能で変わります。使用機種の最新仕様を確認してください。

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