第3章|3-4 4M・5Mとは?|品質ばらつきの原因を漏れなく整理する

4MはMan・Machine・Material・Method、5MはそこへMeasurementを加え、品質ばらつきの原因候補を整理する代表的な視点です。 原因そのものを決める道具ではなく、見落としを減らす分類フレームとして使います。

1. 基本を一言で整理する

日科技連のTQM基礎用語でも、4Mは製品特性のばらつきの大きな原因として、人・機械・材料・方法を挙げ、測定を加えた5Mを紹介しています。

2. なぜ品質管理で重要なのか

『作業者のミス』など一つの要因へ早く絞ると、設備や材料ロット、測定条件を見逃すことがあります。4M/5Mで候補を広げ、事実で絞ります。

3. 押さえるポイント

  • Man:技能、教育、作業負荷など
  • Machine:設備、工具、治具、保全状態
  • Material:材質、ロット、供給条件
  • Method:手順、条件、段取り
  • Measurement:測定器、方法、環境、サンプリング

4. 現場ミニケース

寸法が突然ずれた場合、作業者変更だけでなく工具交換、材料ロット、加工条件変更、測定器交換を同じ時間軸で確認します。

5. よくある失敗・誤解

4Mに項目を書き出しただけで原因解析を終えることです。候補はデータ・現物・再現確認で検証しなければ原因とは言えません。

6. UG BASE独自視点

4M/5Mは『原因分類』だけでなく『変化点の監視表』として使うと強力です。異常前後で何が変わったかを比較すると、探索範囲を急速に狭められます。

7. 実践チェックリスト

  • 5分類を一度は横断したか
  • 異常発生時刻と変化点を合わせたか
  • 仮説を検証したか
  • 測定系も原因候補に入れたか

8. 次のテーマへつなげる

原因のうち、工程に常に存在するばらつきと突発的な異常を分けるのが「偶然原因と異常原因」です。

9. よくある質問(FAQ)

Environmentを加えて6Mにしてもよいですか?

組織によって拡張があります。目的は漏れなく考えることなので、自社で定義を固定して使うことが重要です。

4Mのどれが一番重要ですか?

一律には決められません。特性・工程・異常条件により影響が変わります。

10. 一次情報・参考資料

11. まとめ

4M・5Mは原因を決める答えではなく、原因候補を漏れなく出し、変化点と事実で絞るためのフレームです。

品質管理の教科書TOP:全16章・191テーマへ戻る

執筆・最終確認:UG。公開情報と一般化した製造現場の考え方をもとに解説しています。

← 前:3-3|後工程はお客様とは? | 品質管理の教科書TOP | 次:3-5|偶然原因と異常原因 →

フィードバック

  1. […] 前:3-2|前工程・後工程とは? | 品質管理の教科書TOP | 次:3-4|4M・5Mとは? […]

  2. […] 前:3-4|4M・5Mとは? | 品質管理の教科書TOP | 次:3-6|検査とは?測定との違い […]

コメントを残す