第3章|3-7 自然発火

外から火を近づけていないのに物質が発火する現象を自然発火といいます。ポイントは、物質内部で生じた熱が逃げずに蓄積することです。

自然発火の仕組み

  1. 酸化・分解・発酵などで少しずつ熱が発生する
  2. 周囲へ逃げる熱より、発生する熱の方が多くなる
  3. 内部温度が上昇する
  4. 反応がさらに速くなり発熱が増える
  5. 発火温度に達すると自然発火する

熱がたまる条件

  • 大量に積み重ねて放熱しにくい
  • 通風が悪い
  • 温度が高い
  • 表面積が大きく酸化しやすい
  • 油が布や多孔質材料へ染み込み、空気と広く接触する

酸化熱による自然発火

乾性油などが染み込んだウエスを重ねて放置すると、酸化熱が蓄積して発火することがあります。熱を逃がしやすい状態で保管・処理することが重要です。

防止方法

  • 熱がこもらないようにする
  • 大量に積み重ねない
  • 通風・換気を確保する
  • 高温を避ける
  • 油の付着したウエス等は適切な容器・方法で管理する

確認問題

Q. 自然発火を防ぐ基本は?

答えを見る

答え:発生した熱を蓄積させないこと。


※自然発火の可能性は物質・含有量・温度・保管状態で大きく変わります。実務ではSDS・社内基準・消防関係法令を確認してください。


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