危険物乙4では、知識そのものより「もっともらしい誤文を見抜けるか」で差がつきます。このページでは、法令・物理化学・性質消火から、間違えやすいひっかけ問題を20問まとめました。
このページの使い方
- 各問は「正しい/誤り」をまず判断する
- 答えを見る前に、どこが違うか説明する
- 正解しても理由が言えなければ△
- 同じひっかけを2回間違えたら該当講義へ戻る
問1|指定数量未満
「危険物が指定数量未満なら、消防関係の規制は一切受けない。」
答え:誤り。
指定数量未満でも、市町村条例などによる貯蔵・取扱い基準があります。
問2|運搬
「危険物の運搬基準は、指定数量以上を運ぶ場合だけ適用される。」
答え:誤り。
危険物の運搬は量の多少を問わず法令上の基準があり、指定数量以上では車両標識など追加基準があります。
問3|タンクローリー
「タンクローリーは、危険物を運ぶので移送取扱所である。」
答え:誤り。
タンクローリーは移動タンク貯蔵所です。移送取扱所は配管などで危険物を移送する施設です。
問4|乙種と立会い
「乙種危険物取扱者は危険物を自分で扱えるが、無資格者の作業には立ち会えない。」
答え:誤り。
乙種は、免状で指定された類について自ら取り扱うことも、無資格者の取扱作業へ立ち会うこともできます。
問5|丙種と立会い
「丙種危険物取扱者も、自分が取り扱える危険物なら無資格者の作業に立ち会える。」
答え:誤り。
丙種は法令で定める危険物を取り扱えますが、立会いはできません。
問6|免状と住所変更
「引っ越して住所が変わった場合は、必ず危険物取扱者免状の書換えが必要である。」
答え:誤り。
現行案内では、住所のみの変更は免状の書換え対象ではありません。
問7|完成検査
「危険物施設は設置許可を受けていれば、工事が終わった時点ですぐ使用できる。」
答え:誤り。
原則として完成検査で技術上の基準への適合が認められた後に使用します。
問8|保安距離と保有空地
「危険物施設の周囲に確保する空きスペースを保安距離という。」
答え:誤り。
施設周囲の空地は保有空地。周囲の住居・学校など保護対象との距離が保安距離です。
問9|定期点検
「定期点検の対象施設では、原則として3年に1回以上点検すればよい。」
答え:誤り。
原則として1年に1回以上です。3年は点検記録の原則保存期間と混同しやすい数字です。
問10|第4類の状態
「第4類危険物は可燃性固体である。」
答え:誤り。
第4類は引火性液体です。可燃性固体は第2類です。
問11|第4類と水
「第4類危険物はすべて水に溶けず、水より軽い。」
答え:誤り。
アセトン・アルコール類・グリセリンなど水に溶けるものがあり、二硫化炭素やグリセリンなど水より重い例もあります。
問12|蒸気
「多くの第4類危険物の蒸気は空気より軽いため、天井付近だけ換気すればよい。」
答え:誤り。
多くの第4類蒸気は空気より重く、床面・溝・ピットなど低所へ流れやすい性質があります。
問13|引火点
「引火点とは、点火源なしで物質が自ら燃え始める温度である。」
答え:誤り。
それは発火点の説明です。引火点は、点火源を近づけたときに引火可能な蒸気を発生する最低温度です。
問14|燃焼範囲
「可燃性蒸気の濃度は、高ければ高いほど必ず燃えやすい。」
答え:誤り。
上限界を超えるほど濃いと酸素不足で燃えにくくなります。ただし希釈途中で燃焼範囲を通るため安全ではありません。
問15|アルコール類
「エタノールは引火点が21℃未満なので、第1石油類に分類される。」
答え:誤り。
エタノールは消防法上のアルコール類です。引火点だけで第1石油類に分類しません。
問16|水溶性石油類
「水溶性の第1〜第3石油類は、非水溶性より指定数量が小さい。」
答え:誤り。
水溶性第1〜第3石油類の指定数量は、対応する非水溶性の2倍です。
問17|第4石油類
「第4石油類は引火点が高いので、火災になることはない。」
答え:誤り。
加熱・漏えい・ミスト化・高温面への接触などで火災になる可能性があります。
問18|泡消火
「アルコールなど水溶性危険物には、どの泡消火剤を使っても同じ効果が得られる。」
答え:誤り。
水溶性液体では一般的な泡が壊れやすい場合があるため、耐アルコール型など適した泡を選びます。
問19|水による消火
「第4類危険物の火災には、水はどのような方法でも絶対に使用してはいけない。」
答え:誤り。
水噴霧による冷却などが有効な場合があります。危険なのは、例えば水に溶けず水より軽い燃焼液体へ強い棒状注水をして火災を拡大させることです。
問20|特殊引火物
「特殊引火物の指定数量は200Lで、第1石油類と同じである。」
答え:誤り。
特殊引火物の指定数量は50L。第4類の中で最も小さい指定数量です。
ひっかけ問題の見抜き方
- 「すべて」「必ず」「一切」など強い断定を疑う
- 似た用語を入れ替えていないか確認する
- 数字は「何の数字か」までセットで判断する
- 一般論と例外を分ける
- 引火点・発火点・沸点など別概念を混同しない
採点
| 正解数 | 状態 | 次の復習 |
|---|---|---|
| 18〜20問 | ひっかけへの耐性が高い | 間違えた問題だけ確認 |
| 15〜17問 | 基礎は安定 | 数字・例外を重点復習 |
| 12〜14問 | 知識が混線している | 似た用語を比較して整理 |
| 0〜11問 | 基礎から再整理 | 法令→物化→性質の順で戻る |
危険物乙4 完全攻略講座
※問題文はUG BASEが学習用に独自作成しています。2026年9月時点の消防法令・総務省消防庁・消防試験研究センターの公開情報を確認して構成しています。公式の公開試験問題の文章は転載していません。

コメントを残す