第3章|3-10 沸点・蒸気圧

危険物の「蒸発しやすさ」を理解するうえで重要なのが蒸気圧と沸点です。2つは別の言葉ですが、深く関係しています。

蒸気圧とは?

液体の表面から分子が気体になり、同時に気体分子が液体へ戻る状態で、気相が示す圧力を蒸気圧といいます。一般に温度が高いほど蒸気圧は大きくなります。

沸騰する条件

液体の蒸気圧が外部の圧力に達すると、液体内部でも気泡が成長できるようになり、沸騰が起こります。通常いう沸点は、一定の外圧条件でこの状態になる温度です。

沸点が低い物質は蒸発しやすい傾向

同じような条件で比べると、沸点が低い物質は常温でも蒸気圧が高いことが多く、蒸発しやすい傾向があります。第4類では、蒸発しやすいほど可燃性蒸気が生じやすくなるため注意が必要です。

密閉容器を加熱すると危険

密閉された容器内で温度が上がると、蒸気圧が増えて内部圧力が上昇することがあります。危険物は高温を避け、法令・容器仕様に従って保管します。

引火点とは別の概念

沸点は沸騰に関する温度、引火点は火を近づけたときに引火できる蒸気濃度に達する最低温度です。沸点=引火点ではありません。

確認問題

Q. 一般に温度が上がると蒸気圧はどうなる?

答えを見る

答え:大きくなる。


※沸点・蒸気圧は外圧や組成によって変化します。実務ではSDS等の条件を確認してください。

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