第2章|2-8 保安距離・保有空地

「保安距離」と「保有空地」は似ていますが、何から距離を取るかが違います。まず一言で整理します。

保安距離=周囲の守るべき建築物等との距離
保有空地=危険物施設の周囲に確保する空きスペース

保安距離とは?

危険物施設で火災・爆発等が起きたとき、周囲の住居や学校などへ被害が及びにくくするための距離です。

代表的な対象基本となる距離
住居10m以上
学校・病院・劇場等30m以上
重要文化財等の建造物50m以上
特別高圧架空電線(7,000V超〜35,000V以下)水平距離3m以上
特別高圧架空電線(35,000V超)水平距離5m以上

施設や対象物、特例によって基準が変わる場合があります。乙4ではまず10・30・50の並びを押さえます。

保有空地とは?

危険物施設の周囲に確保する空間です。延焼防止だけでなく、消防活動のためのスペースという意味もあります。

たとえば製造所・一般取扱所では、指定数量の倍数が10以下なら3m以上、10を超えるなら5m以上が基本です。

2つを比べる

保安距離保有空地
基準周囲の対象物との距離施設周囲の空地
目的周囲への被害拡大防止延焼防止・消防活動
覚え方「誰から離す?」「施設の周りを空ける」

確認問題

Q1. 危険物施設と住居の間に確保する考え方は?

答えを見る

答え:保安距離

Q2. 製造所の周囲に確保する空きスペースは?

答えを見る

答え:保有空地

Q3. 学校・病院等への代表的な保安距離は?

答えを見る

答え:30m以上


※2026年9月時点の消防法令・総務省消防庁の公開情報をもとに作成しています。施設基準には例外・特例があるため、実務では所轄消防機関と最新法令を確認してください。 保安距離・保有空地は施設区分や条件により詳細基準・特例があります。参考:総務省消防庁「製造所等の保安距離の基準」「製造所等の保有空地の基準」。

フィードバック

コメントを残す