第2章|2-17 運搬と移送

危険物乙4では、「運搬」と「移送」を区別します。どちらも危険物を場所から場所へ動かしますが、消防法上の扱いは同じではありません。

一言で違いを整理

運搬移送
代表例容器入り危険物をトラック等で運ぶ車両に固定したタンクで危険物を運ぶ
代表施設運搬車両移動タンク貯蔵所
イメージ「荷物として運ぶ」「タンクローリーで移す」

運搬とは?

缶やドラムなどの運搬容器に入れた危険物を車両などで運ぶことです。運搬容器の材質・構造・最大容積、収納方法、表示、積載方法などに基準があります。

危険物の運搬基準は、指定数量未満でも適用される部分があります。指定数量以上を車両で運搬する場合には、車両の標識や消火設備など追加の基準があります。

移送とは?

車両に固定されたタンク、つまり移動タンク貯蔵所で危険物を運ぶ行為は、消防法上は一般的な「運搬」とは区別され、貯蔵・取扱い(移送)として扱われます。

タンクローリー=運搬ではない

ここが典型的なひっかけです。道路を走って危険物を運んでいても、タンクが車両に固定されているタンクローリーは移動タンク貯蔵所です。

事故時の対応

運搬中に事故が起きた場合は、危険物の流出や火災拡大を防ぐ応急措置を行い、必要に応じて消防機関等へ通報します。

試験での覚え方

容器=運搬/固定タンク=移送と最初に分けます。

確認問題

Q1. ドラム缶入りの危険物をトラックに積んで運ぶのは?

答えを見る

答え:運搬。

Q2. タンクローリーで危険物を運ぶのは?

答えを見る

答え:移送(移動タンク貯蔵所による貯蔵・取扱い)。


※2026年9月時点の消防法令・総務省消防庁の公開情報をもとに作成しています。参考:総務省消防庁「危険物運搬の概要」。

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