第1章|1-1 危険物乙4とは?

「危険物乙4って、そもそも何の資格?」「ガソリンスタンドで必要な資格というイメージはあるけど、何を勉強するの?」

これから勉強を始める人は、最初から細かい法律や数字を覚える必要はありません。まずは、危険物乙4=何を扱う資格なのかから理解していきましょう。

このページで覚えること

  • 乙4は「第4類危険物」を扱う資格
  • 第4類はガソリン・灯油・軽油などの「引火性液体」
  • 試験は3科目あり、すべて60%以上必要
危険物乙4は第4類の引火性液体を対象とする資格であることを、危険物第1類から第6類とガソリン・灯油・アルコール類の例で示した図解

そもそも「危険物」とは?

消防法では、火災につながる危険性などを持つ物質を、その性質によって第1類から第6類までに分類しています。

性質
第1類酸化性固体
第2類可燃性固体
第3類自然発火性物質・禁水性物質
第4類引火性液体
第5類自己反応性物質
第6類酸化性液体

乙4=危険物全部ではありません。乙種第4類の免状で対象になるのは、第4類危険物です。

第4類は「引火性液体」

第4類危険物の代表例には、ガソリン・アルコール類・灯油・軽油・重油・動植物油類などがあります。

乙4では「ガソリンは燃える」と覚えるだけでは不十分です。なぜ燃えやすいのか、何に火がついているのか、どのように消火するのか、どのくらい保管すると法令上の規制対象になるのか、といった内容を学びます。

液体そのものが燃えている?

第4類危険物を理解するうえでは、液体から発生する可燃性蒸気が重要です。

液体 → 蒸発 → 可燃性蒸気 → 空気と混ざる → 火花などの着火源 → 燃焼

この考え方は、これから学ぶ引火点・燃焼範囲・蒸気比重・換気・静電気などにつながります。今は「第4類では蒸気が重要」と覚えておけば十分です。

「乙4」の名前を分解してみる

  • 危険物取扱者:危険物を取り扱うための資格
  • 乙種:免状で指定された「類」の危険物を取り扱える区分
  • 第4類:引火性液体

つまり危険物乙4は、第4類の引火性液体を対象とする危険物取扱者免状と考えると分かりやすいです。

甲種・乙種・丙種は何が違う?

種類取り扱える範囲
甲種すべての種類の危険物
乙種免状を取得した類の危険物
丙種第4類のうち指定された危険物

甲種・乙種では、対象となる危険物について取扱作業に加えて、無資格者が行う取扱作業への立会いもできます。丙種では、指定された第4類危険物の取扱いはできますが、立会いはできません。

乙4は誰でも受験できる?

危険物取扱者の乙種・丙種には受験資格の制限がありません。初めて危険物を勉強する人でも受験できます。

乙4の試験は何問?

試験科目問題数
危険物に関する法令15問
基礎的な物理学・基礎的な化学10問
危険物の性質・火災予防・消火方法10問
合計35問

試験方法は五肢択一式で、通常の乙種試験時間は2時間です。

合格するには「合計点」だけではダメ

乙4は、3科目それぞれ60%以上取る必要があります。

科目問題数60%
法令15問9問以上
物理・化学10問6問以上
性質・消火10問6問以上

たとえば法令13/15、物理・化学5/10、性質・消火10/10なら、合計では28/35=80%ですが、物理・化学が60%未満なので合格基準を満たしません。

得意科目だけで苦手科目を完全にカバーすることはできないので、3科目をバランスよく勉強する必要があります。

確認問題

問題1

危険物乙4が対象とする危険物はどれでしょう?

A. 第1類
B. 第2類
C. 第3類
D. 第4類
E. 第6類

答えを見る
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答え:D
乙種第4類は、第4類危険物を対象とします。

問題2

第4類危険物の性質として正しいものはどれでしょう?

A. 酸化性固体
B. 可燃性固体
C. 引火性液体
D. 自己反応性物質
E. 酸化性液体

答えを見る
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答え:C
第4類は引火性液体です。

問題3

乙4の通常の試験で、合格基準として正しいものはどれでしょう?

A. 合計で60%以上ならよい
B. 法令だけ60%以上必要
C. 3科目それぞれ60%以上必要
D. 1科目だけ100%ならよい
E. 実技試験にも合格する必要がある

答えを見る
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答え:C
各試験科目でそれぞれ60%以上が必要です。

このページはここだけ覚える

  • 乙4の「4」は第4類
  • 第4類はガソリン・灯油・軽油などの「引火性液体」
  • 試験は法令15問+物化10問+性消10問=35問
  • 合格には3科目それぞれ60%以上必要

よくある質問

危険物乙4で扱えるのは第4類だけですか?

乙種第4類の免状で対象になるのは第4類危険物です。ガソリン・灯油・軽油などの引火性液体が中心です。

危険物乙4の試験に実技試験はありますか?

通常の乙種第4類試験は、法令・基礎的な物理学及び基礎的な化学・危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法についての筆記試験です。受験時は最新の公式案内を確認してください。

合格基準は合計点だけ見ればよいですか?

いいえ。通常は3科目それぞれで60%以上の正答率が必要です。制度は変更される可能性があるため、受験前に消防試験研究センターの最新情報も確認してください。

※本記事は2026年9月時点の一般財団法人消防試験研究センター公開情報をもとに作成しています。試験制度・手数料等は変更される場合があります。受験時は必ず最新の公式情報をご確認ください。

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